◾️工房について
当工房は、無量塔藏六親方が長年使用していた工房です。
楽器製作には沢山の種類の道具を必要とします。親方が愛用していた鑿(ノミ)や鉋(カンナ)、鋸(ノコギリ)だけでも形や大きさ様々なものがあります。楽器の型や弓の毛、楽器に使われる様々な材、親方が制作したヴァイオリンなども窓際にぶら下げられた状態になっています。それらをご覧になることができますので、ある意味、博物館といえるかもしれません。
私に時間があればディスプレイを施しきちんと展示した形でご覧に入れたいところですが日々制作に追われていますので、ありのままの臨場感あふれる弦楽器工房をご覧いただけるかと思います。
◾️プロフィール
上石 敢平
(あげいし かんぺい)
1984年生まれ。
高校、大学にて吹奏楽部でコントラバスパートに所属。
大学卒業後ドイツ留学中、楽器職人の町ミッテンバルトを訪れ、ヴァイオリン工房や弦楽器博物館で逸品を目のあたりにしたことで弦楽器製作を志す。
帰国後、無量塔藏六の門を叩き最後の弟子として入門、4年間修行。
2013年無量塔藏六の工房跡に開業。
コントラバス、ヴァイオリン、ビオラ、チェロなど弦楽器製作、修理、調整、弓の製作や毛替えなど幅広く行う。
当工房の制作楽器は、ベルリン・フィルやウィーン・フィルなどのヨーロッパ有名楽団の楽団員日本公演で使用され、コンバス界では注目を得ている。
制作の傍らコントラバスの演奏を新日本フィルハーモニー交響楽団の城満太郎氏に師事、アマチュアオーケストラにも所属。